近頃の営業マンの「いいね!」

小さな会社を経営していると、いろいろなところから営業が来ます。そのほとんどが仕事の妨げにこそなれ、メリットにならない営業電話や訪問ばかり。もちろん、コピーや電話、銀行取引なしに会社経営はできませんから、お付き合いもしなければなりません。

以前、日本で一、二を争う都市銀行の営業マンが「ねえ社長、今月あと○○点で僕の成績アップするんですよ、何とか定期1本お願いしますヨ」といった、とても上場企業の営業とは思えない口調でしかもアポなしで仕事の邪魔をしにきたものです。会社を始めて間もないころは、銀行さんとは仲良くしておいた方が賢明、「しょうがない・・・」と協力していたのですが、正直こちらはお客(?-僕はそのつもりでいた)なのに「何で客のメリットなしに、あんたの営業成績アップに協力しなきゃいけないんだ」と思っていました。

OA機器の営業もよくやってきます。中でも最も多いのがコピー機のリース。「社長のところリース代いくらですか?」といきなり金額を聞いてくる。「人に質問する前に自分のところの金額を言え!」。
また、ある営業マンは、「社長、お得な方法があるんですよ」(世の経営者が、この「社長」という呼ばれ方が嫌いということも知らない)といかにも裏ワザがあるような言い方で「残りのリース代を新しいリースに組み込めるんです。そうすれば残債一括で払わなくて済みます」と得意満面に言ってきます。「どこが得なんだよ、小学生でも得じゃない事わかるだろ!」<br />コピーのリースは通常1枚いくらとカウントされる場合が多く、使う枚数を予め想定して価格帯が決まります。多く使えば単価は割安になりますが、特にカラーコピーは、見込を間違うとかなり損をすることもあるのです。以前、最初の想定をはるかにしのぐ枚数を使っていたことが後で発覚したことがありました。数年間にわたり、非常に高い単価で使っていたのです。もし途中でもっと単価の安い価格帯として契約しなおしていれば、総額数十万も節約できたはず。それを担当営業マンは見て見ぬふりか、あるいは忘れていたのか、放っておかれたのです。

そんなこともあり営業マン不信は相変わらず続き、そして景気もあまり良くないこともあり、リースが終わったコピー機3台を再リースして使っていました。そして、引っ越しを機に営業がやってきました(こういうところは営業は鼻が利きますw)。
そろそろ・・・という時期でもあったので話を聞いてみると、現在の再リース代とランニングコストを足した価格より新品をリースした方が安いというアドバイスでした。もしそれが本当ならリースを組みなおさない手はありません。さっそく経理にシミュレーションが正しいか確認とると、本当の話! 再リース代の残債を引いてもらい、月々のランニングコストはさらに下がり、最新の機能に性能アップ(電子書籍どころかオンデマンド印刷で本が作れそう!)、エコマシンになりました。
近頃の営業マンは、ちゃんと顧客の望んでいることを理解しています。こんな「いいね!」な営業マンとお付き合いしたいものですネ。

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